スキップしてメイン コンテンツに移動

【昔話】エブリデイ・マジックに憧れて

昔ばなしを少しします。
小さい頃の僕は、遠くに浮かぶ大きな夏の雲にはラピュタがあると信じてたし、虹の麓には財宝がたくさんあると聞いて探検に出たりもしました(迷子になってしまって母が迎えに来たのを今でも覚えています)。草っぱらに踏み入ってトトロの住処へつながるトンネルを探したりして、なんだかとても心が豊かな子供だったように感じます。
それから成長して小学生になったとき、学級文庫に置かれていた星新一を読みました。それは宇宙が生まれるぐらいの衝撃を僕に与えました。僕はそこで初めて小説というのを思い知って、SFというものを知りました。
僕は特段国語ができるわけでも文才があるわけでもありませんが、それでも本を読むのが好きなのは、あのどこか退廃的で近未来的で、わずかに切ないあのショートショートを読んだからだと思っています。
中学生になった僕は担任のY先生が持ってきた学級文庫が宝の山のように感じました。Y先生は所謂オタクで学級文庫にラノベを山ほど置く方だったのです(涼宮ハルヒの憂鬱、バカとテストと召喚獣、ベン・トー、俺ガイル...etc)。今思うと全て一巻しか置かれていなったので初心者にやさしいタイプのオタクだったんだと思います…。
僕はその学級文庫に置かれていた森見登美彦さんの「ペンギン・ハイウェイ」を読みました。児童文学以外にはライトノベルしか読んだことが無かった自分にとって、あの純粋な長編SFもとい青春ジュブナイル小説は今も忘れられない憧れになりました。生まれて初めてその小説の世界に入り込みたいと思いました。あの世界のお姉さんや僕にとって、何気ない日常の、名前も無いようなモブでもいいからなりたいと神様に心から祈ってしまったほどに、憧れでした。
僕はそれからだんだんと本を読むようになりました。有名作を読もうと太宰治を手に取り、「人間失格」のなんとも言えない虚しさにやられ、今度はもう少し読みやすい最近の小説を読もうと「かがみの孤城」や「52ヘルツのくじらたち」「推し、燃ゆ」「告白」など本屋大賞や文学賞の受賞作を一心不乱に読み漁り、そこからまたラノベにはまり出して…という感じでブラブラと本を読み、そして今に至ります。

結局僕は本を深く読むことも沢山考えながら読むこともできませんが、それでも文字から香ってくる、僕らの日常と似て非なるワクワクドキドキのつまった空想の匂いだけでも楽しいのです。
しかも僕が賢く本を読めるようになったら、もっともっと深くまで本を読めるんです、そう思うとどんどんと発展していくのみの自分の事が少し好きになります文章を読むというのは誰かの空想や想いを知ることなんです、それってなんだかとても楽しそうじゃありませんか?ちょっとした移動時間や隙間時間に小さな小さな文庫本を開いてみませんか?絶対に素晴らしい経験になる!…なんてことは言えませんが、それでもちょっとした楽しみぐらいにはなってくれると思います。

色々と話が散らばってしまいましたね。今回の「エブリデイ・マジックに憧れて」という曲は昔に読んだ小説に憧れ続けて年を取った少女のお話です。よければ聴いてやってください。
僕は今からペンギン・ハイウェイの映画を見ようと思います。

お読みいただきありがとうございました。
コメントも読んでます、ぜひ気軽にお送りください。

Click!→「エブリデイ・マジックに憧れて」を聴く

コメント

このブログの人気の投稿

良い本

  今日は2週間ぶりにランニングをした。少し疲れた気がする。  小学生の頃は運動がてんで駄目で50mを走り切るのに20秒近くかかっていた。小学から中学まで続けた野球のおかげで、外れ値にはならないくらいには動けるようになったけれど、今でもたまに自分の足の遅さが嫌になる。思い通りに体を動かせたらどれだけ心地いいんだろう…と頻繁に妄想する。  僕はそもそも妄想するのが好きだ。頭の中の世界はいつだって僕の居場所にだった。そこでは際限なく幸せになれるし、際限なく悲しくも寂しくもなれる。ドラゴンを出せたり、何処かの国のお姫様になったり、世界を動かす政治家にもなれた。売れない小説家の満たされなさに満ちた半生を想像するのがお気に入りだった。現実での僕の満たされなさも小説家からすればきっと幸福だったのかもしれない。そういう事を考える度に少しずつ何かが報われている気がする。分かり合えなさを理解している気がする。  僕にとっての「良い本」っていうのはそういうものなんだと思う。良い本って一口に言っても、その良いの種類は沢山あるだろう。僕が好きな良い本は読んでる時に走っているような感覚になれる本。風を切っているような感覚になれる本。ワクワクでもドキドキでも物悲しくたって構わないけど、息切れしてる感覚になれる本が好きだ。蓋しそれは僕の空想癖の性癖に似た部分と少しだけ共通点を持っているからだと思う。  

サブスクリプション

この記事は気色が悪いです。女性の方がお読みになるのを、あまりお勧めできません。 それでもよければご覧ください。 ◇  最近は家に籠ってNETFLIXばかり見ている。はっきり言ってロクでもない生活だ。常にアニメを垂れ流し、気が向いたら洋画を見て、食事の際にはバラエティの音が延々と響き渡る。実に空虚である。人である素晴らしさとか、存在意義とか、なんのために生きるのかとか、そういう考え事をしていた僕の情熱および真面目さは、いつの間にやら燃え尽き、灰になって、冬の最後の悪あがきのような、からっ風に吹き飛ばされてしまったみたいだ。  それにどうやら学生生活も上手くいってないようで、春休みに入りはしたが、全くもって勉学にも励めず、交友を広めていく気配もない。今、手元にあるもので満足してしまっている。無気力で、懶惰だ。これでは生きている意味がないじゃないか。  交友と言う面でいうなら、春休みに入るまでの学生生活も散々である。決まった男子の友人としか話さない、そうだ、浮ついた話が一つも無いのだ。男子学生であるということは、それ即ち、有り余るほどの三大欲求の一柱をひた隠しにし、それでも隠しきれず漏れ出てしまう、その姿がまるで僕らの祖先のようであることから人呼んで「猿」、そういうものであるはずだ。 それなのに!!!  女子と全く話さないとはなんなんだ、もう少し会話を試みたっていいじゃないか!自分からは何も行動しないのだから、当然の結末だ、それが分かっているのに!頭ではこんなにも現実を理解しているのに!別に女子に興味がないってわけじゃないのに! 僕は一体何なんだ!!!  唯一女子の声を聞くのがアニメの少女たちだけ、その姿を眺めゲヒゲヒと醜い笑いをこぼすだけ、もう有り得ない程にグロテスクだ!この星=地球が美しい水の惑星だとするのならば、僕は、その大量の水=海に向かって誰かがしたオシッコの分子の一つだろう、ああ!汚らわしい!僕はこの世を汚している! ◇  そうは言えども、実際僕は必死に生きていて、この「何者かになりたい」という欲求に対してがっぷり四つに組んで戦っている訳で、そんな僕が自暴自棄になって汚言・暴言・その他諸々をまき散らすのを、許しはしなくとも、少しぐらいは理解して、あわよくば承認してくれるとありがたいです。勿論真っ向から否定して、僕の顔に泥で大きな大きなバッテンをつけてくれたって...

卒業…できるのか?

こんにちは。最近、初めて伊坂幸太郎さんの作品を読みました。あまりの面白さに目ん玉が飛びでるぐらい驚いてしまいました。僕の右目は今、大西洋の東側を浮かんでいます。 HAPPY BOMBERです。 今回は近況を書こうと思います。 2026年になって早三か月、気づけば卒業シーズンが到来していました。18歳になったことを嘆いていたら、いつの間にか卒業……目まぐるしい環境の変化に少々、疲弊しています。 変化は誰にでも等しく訪れるもので、誰も逃げられはしません。仮に逃げようと試みても、必ず失敗に終わり、かえって以前よりも悪い状況に置かれます。 立ち向かわないとしゃあないわねってことです。 これを読んでいる皆さんはどんな状況に置かれている人なのでしょうか? 色んな人がいると思います。例えば… ・ 労働して国民の義務を果たす尊敬すべき社会人 ・ 内なる野望を秘めつつ、日々煩悶を続ける学生 ・ やさしいパパママといっしょにこのぶんしょうをよんでいる  ほいくえん・ようちえんのおともだち ・ 上記のうちのどれでもない人 僕は現在、↑の「 どれでもない人 」になりそうになっています。 ♦ 2026年の始まりはちょうど冬の真っ只中。強い寒波が訪れ、その冷え込みに喘いでいる人が日本列島が埋め尽くす……非常に苦しく、また見苦しくもある季節でした。 …ですが僕はそんなことを気にしてはいませんでした。正確に言えば 気にする余裕がなかった のです。 一体なぜなのか? 理由を察した方もいるでしょう。なんなら当事者の方もいるかもしれません。 そうです。 目前に大学受験が迫っていたから です。 現代では高校三年生のうち約57.7%、おおよそ 三分の二の同年代が大学へと進学する現代 。もはや入試は一種の通過儀礼へと変貌を遂げています。 例に漏れず僕も受験生。まだ見ぬ友人や、軽やかに煌めくキャンパスライフへの想像を膨らませていた……ということはありません。猛烈に焦っていました。 目前に迫る1月17,18日の共通テスト、それによって受験結果が大きく左右されます。手短に言えば、人生の分岐点が目前に迫っていたのです。どんな鋼の心臓を持った人間だって、流石に焦ることでしょう。 「 こんなペーパーテストでお気楽に人生左右されてたまるか! 」とか「 いやいや、こんなテストすら解けないようじゃ社会で使える人間にはなれないだ...