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④才能への怠慢

人を惹きつけるような曲。
それは、「圧倒的な才能」と、「作者自身の精神が深く沈むコト」の反動によって生まれると僕は考えている。この2つの要素のどちらかがあれば良い曲が生まれ、両方が揃っていたら、そういう曲こそが人々の脳裏に焼き付き、一生忘れないようなモノになるとも、僕は考えている。
しかしながら精神が深く沈むコトなんて人によって、変わるし、全人類が同じモノサシで測れるものではないと思う。そういうところも含めて考え直すと、結局は「辛いことを感じやすい才能」を含めた「才能」という極めて悪趣味な2文字によって良い曲が作られてしまうことになり、なんだか間違っている気がする。
これはあくまで僕の考え方であり、正しいか間違っているかで言ったら九割九分間違っていると思うので、僕の言うコトについて皆さんは、馬耳東風の状態でいてほしい。

 ◆

僕は周囲の人々のおかげで幸福に生きていられている。何不自由ない生活を送ることができている。これは絶対に感謝すべきコトであるし、幸運などの一言では済ましてはいけないコトだと思う。
しかしながら僕は強欲で、傲慢で、浅慮しかしないような人間なので、いい曲を作れるようになる為に「精神を深く沈ませたい=不幸になりたい」と思ってしまった。これは今まで僕を支えてきてくれた方々に対して、とても失礼な考えだ。そして自分の能力の低さ・才能の無さを誤魔化す為の言い訳に過ぎない考えでもある。



結局のところ僕は、御託を並べて努力や鍛錬といったものから逃亡を続けている穀潰しの逃亡犯だ。生まれ持った自分の性格をどうにかしたいとは思っているけれども、結局それは「思っているだけ」であり、そもそも直せるようなモノでも無いので、おそらくずっとこのままなんだろう。
それでも辞められないのが現実というモノだと思っているので、精々足搔いてみようと思う。願わくば、この宣言が口だけのソレにならないように。

読んでいただきありがとうございました。

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